尚志セカンドFW赤坂英憲(3年)は豪快なミドルシュートを決めた(写真＝小林健志)

　後半も尚志セカンド優位の流れは変わらなかった。54分、尚志セカンド山嵜が今度は右サイドで相手DFラインの背後に抜け出してクロスを入れる。ゴール前に詰めていたFW横田周(3年)が落ち着いてシュートを決めて、試合の流れを決定づける追加点を挙げた。「全員の気持ちがゴールに向かっていました」とアシストした山嵜は追加点を振り返った。尚志セカンドは試合終盤の90分にも途中出場のFW赤坂英憲(3年)が豪快にミドルシュートを決めてダメ押し。3-0で勝利し、3年ぶりのプリンスリーグ東北参入を決めた。

　トップのプレミアリーグ参入に続き、セカンドもプリンスリーグ東北参入というミッションを達成し、今年主に福島県リーグで戦ってきた3年生は喜びひとしおだった。1ゴール1アシストの山嵜は試合後の記念撮影中、感極まって号泣していた。「プレミアリーグに上がれて、このチームもプリンスリーグに上がって、3年生最後の2試合を勝って終われて全員で取れたのが嬉しいです。自分たちが3年間積み上げたものを出せたのが幸せでした」と喜びを爆発させていた。「自分たちの代はF2、F1、プリンスでしたが、来年はF1、プリンス、プレミアになります。来年残留して、さらに上位を目指して欲しいです」と後輩たちへエールを送った。

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