後半、1点のビハインドを背負いまず追いつきたい東京実業は、立ち上がりから攻勢に出ると47分、ゴール正面でFKのチャンスに9番が直接狙うが惜しくもポスト直撃。59分にも右サイドからのクロスをファーに走りこんだ15番が左足で合わせるがまたもポストに嫌われゴールを奪えない。ペースを掴み始めた東京実業はロングボールを前線に入れ9番、11番の2トップが相手と競り合い、そのこぼれ球を拾うことでチャンスを作り出しシュートまで持ち込んでいく。

 対する多摩大目黒は前半よりも押し込まれる展開ながらも、粘り強いディフェンスから持ち味の流れるようなパスワークでチャンスを伺う。62分、一瞬の隙をついた4番のスルーパスに11番が抜け出しキーパーと1対1になるがこれはセーブされる。それでも終盤85分にはパスの連携から11番が右サイド深くまで切り込んでクロスを上げると、中央に走り込んだ堀越大蔵が左足で合わせ待望の追加点をマーク。堀越大蔵のこの日2点目でリードを広げた。

 最後まで諦めない東京実業は87分、相手ペナルティエリア内でパスを受けた9番がDF2人に挟まれながらも、強引に抜き去りシュートまで持っていくがキーパーに阻まれゴールならず。結局このまま試合は終了。2-0の勝利で最終節を終えた多摩大目黒が暫定首位に浮上。最終戦を残す都立東久留米総合に大きなプレッシャーを与える快勝を収めた。

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