後半開始早々、都立東久留米総合は前半と打って変わってゴールに対しての意識を強烈に出してきた。ラインを高く保ち、前からのプレスでボールを奪い、常に都立駒場陣地でプレーをしようと気迫を前面に出す。特にラインの高さは、都立駒場のゴールキック時には最終ラインがほぼセンターラインの位置をキープ。退路を断ったような積極的な姿勢。前半とはまるで別のチームになったような印象に、都立駒場の選手もやや戸惑う。

 50分、都立東久留米総合2番・今村優太が飛び出す。その素早い動きにオフサイドかと都立駒場の足が一瞬止まる。今村はその隙を見逃さなかった。そのままGKと1対1の勝負に突入。GKをかわしてゴールを決め、同点に追いつく。
 攻撃的な姿勢を崩さない都立東久留米総合はさらに64分、6番・後藤勇也がドリブルでゴール前に持ち込みシュートを決め、逆転。雄叫びを上げる。

 ここからは意地と意地のぶつかり合い。
 都立東久留米総合がサイドをえぐりゴールに迫れば、都立駒場はアクロバティックとも見える、高い身体能力を要するプレーでボールを奪っていく。
 都立駒場が遮二無二攻めこみシュートを放てば、都立東久留米総合は体を張った気迫あふれるディフェンスで跳ね返す。
 都立駒場は必死の攻撃を繰り出し続けたが、都立東久留米総合の集中力と気持ちのこもったディフェンスを崩すことは、遂に最後まで出来なかった。結局そのまま2対1で試合終了。都立東久留米総合が逆転で都立駒場を下して見事リベンジを果たし、そしてリーグ首位をがっちりキープすることになった。