同点後の流れの変化に注目したが、主導権を握ったのは序盤同様、都立東久留米総合。両サイドを完全に支配。特に右MF永井の積極的な縦への突破と確実にクロスを上げきるプレーは存在感を示し、チームの攻撃を牽引した。そんな永井が自らもゴールを狙う。前半終了間際の45分、左サイド6番・後藤勇也のドリブル突破からグランダーのラストパスに飛び込んで勝ち越しゴールを決めた。
2対1。無敗を誇る強さを序盤から発揮した都立東久留米総合が1点のリードを得て前半を終えた。
後半開始早々、前へ出た大成はゴール前左45度の位置から7番がミドルシュート。やや距離がある位置からのシュートであったが同点に向けて攻める気持ちが伝わるプレーであった。しかし、前へ急ぎたいFWと都立東久留米総合のサイド攻撃に対してスペースをケアしたいDFとの間に大きなスペースが生まれてしまう。
守備に不安を抱える、そんな状況を救ったのは大成守護神1番であった。50分、FKから15番のヘディングシュートを弾き出すと、続く51分にも後藤の強烈なシュートを好セーブ。畳み掛けてくる都立東久留米総合の攻撃に対して極めつけは57分、PKの絶体絶命のピンチも横っ飛びで防ぎ追加点を許さない。再三のビックセーブを見せる活躍で同点を目指すチームを後押しした。
しかし重要な次の1点を決めたのは都立東久留米総合。77分、後半になっても運動量が落ちない永井が右サイドを突破しクロス。精度の高いボールに対し中央フリーで10番・大畑和樹が合わせ3点目を獲得。 対する大成も2点のリードを許しながら最後まで諦めることなくゴールを目指すが、都立東久留米総合は後半アディショナルタイムにカウンターから後藤が決めて4点目。終始主導権を譲らなかった都立東久留米総合が4対1の快勝で10勝目。無敗をキープすると同時に、暫定ながら首位に浮上した。