岩槻のGK園田健斗は攻守に奮闘した(写真=多田哲平)
後半開始早々から栄東は猛攻を浴びせる。とりわけ加藤の屈強なフィジカルとDF10村川漣(2年)の巧みなボールスキルは相手の脅威となった。
46分には村川のクロスから加藤がヘディング弾を見舞い、48分には立て続けにCKから岩槻ゴールに迫った。
そして70分、MF5浜島史都(1年)が蹴ったFKの流れから最後は加藤がついに同点ゴールを決める。加藤はこの日2得点の活躍だった。
その後は、統率力が光るDF4坂巻遙仁(2年)を中心に岩槻の攻撃をはね返しながらゴールを狙ったが、勝ち越しゴールは奪えないまま。
結局80分で勝負がつかずに突入した延長戦でも、どちらにも決定打は生まれず、決着はPK戦へともつれ込んだ。
PK戦で栄東は1人目が失敗したものの、その後は全員が成功。一方で相手のミス2本を誘い、トータル4-3で勝利を収めた。
接戦をモノにした栄東は15日の2回戦で武南と対戦する。
一方で岩槻も敗れはしたものの好ゲームを演じた。21分のCKからGKが攻撃参加するなど積極的な攻撃姿勢を打ち出し、栄東ゴールに迫った。高橋はスピード豊かに敵陣を突き進み、坂巻とMF8志田勝生(2年)の両ウイングバックは運動量豊富にサイドを奔走した。また守護神の園田は鋭いシュートストップを見せた。
(文・写真=多田哲平)
▽令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和4年度埼玉新人戦(新人選手権大会)