東北学院の先発メンバー(写真=小林健志)
東北学院はキャプテンFW齋藤虎宇(2年)にボールが渡ると、パワフルなドリブルからシュートまで持ち込み、聖光学院守備陣を脅かした。聖光学院は何とか耐えて、前半このまま1-0で終わるかに思われた33分、齋藤がドリブルで中央よりやや右サイドを駆け上がりそのままシュートまで持ち込んで東北学院が同点に追いつく。1-1で前半を折り返した。
後半は東北学院がペースを握り、齋藤が何度も決定機をつくり出す。しかしここで踏ん張りを見せたのが聖光学院守備陣。特に齋藤と何度もマッチアップしたのがキャプテンDF鈴木悠真(2年)だった。鈴木は対人守備の強さを発揮し、徐々に齋藤を抑え込むようになっていく。
劣勢の時間帯を耐えた聖光学院にはご褒美が待っていた。64分MF渡部史也(2年)のスルーパスを受けたFW渡邉陽路(2年)がシュートを決めて、東北学院を再度突き放した。終盤東北学院は齋藤が突破を図るが、鈴木が立ちはだかりピンチをしのぐと、鈴木は「1点取られたら終わりという時にああいうプレーができたので」雄叫びを上げてチームを鼓舞した。聖光学院が2-1で逃げ切って勝利し、2回戦専大北上戦へと駒を進めた。
▽第22回東北高等学校新人サッカー選手権大会
第22回東北高等学校新人サッカー選手権大会