プレーオフ選抜のMF重見柾斗は鮮やかなボレー弾で先制ゴール(写真=多田哲平)

 日本高校選抜は開始直後から劣勢に立たされた。丁寧にボールをつなごうと試みたが、プレーオフ選抜の出足の速いプレッシングの餌食となり、敵陣になかなか入り込めない。

 奪われれば鋭い攻撃を受けてどんどん押し込まれていく。すると20分に先制点を献上する。右CKからのこぼれ球に合わせてMF8重見柾斗(福岡大学)に鮮やかなボレーシュートを突き刺された。

 その後もプレーオフ選抜の猛烈プレスの前になす術を見出せない。25分には左CKの流れからDF13高橋朝日(広島大学)にヘディングで追加点を許し、リードを広げられた。

 それでもチャンスをまったく作れなかったわけではない。後半に入ると、徐々に相手のスピードに慣れてボールをつなげるようになる。

 トップに位置を移した塩貝のパワー、小湊のスピードを活かして攻撃を押し進めていく。そして76分、松橋が放ったロングスローに合わせたDF15大田知輝(帝京)のシュートのこぼれ球をDF5三橋春希(青森山田)が詰めて1点を返す。

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