帝京 vs 鹿島学園(写真=松尾祐希)

 しかし、帝京も即座に反撃する。左SB竹内大地(3年)が左サイドからアーリークロスを送り込むと、MF今井大地(3年)が頭で合わせて同点に追い付いた。以降は帝京が主導権を握り、ボールを動かしながら敵陣に入っていく。トップ下の土本瑶留(3年)、FWの山下悠斗(3年)も良いタイミングでボールを受けるなど、攻撃のテンポが良くなり、ゴール前に進入する場面が増加。優勢に進めると、39分には土本のラストパスを受けた山下がゴール前に抜け出す。GKとの1対1を冷静に制し、右のアウトサイドでシュートを流し込んで勝ち越しに成功した。

 後半に入っても、帝京がペースを掴む。土本と山下が高い位置でボールを収めると、サイドで数的優位を作ってゴールに迫る。守備陣も粘り強く対応し、梅木とGK川瀬隼慎(3年)を軸に相手にゴールを許さない。何度かヒヤリとする場面を作られたものの、身体を張った守備で凌いだ。中盤以降は運動量が落ち、セットプレーからヒヤリとするシーンが増えていく。なんとか集中力を切らさずに対応していたが、一瞬の隙を突かれてしまう。75分にGKの川瀬がエリア外でファウルを犯す。イエローカードを貰うと、このFKをMF中西恵友(3年)が蹴り込むと、CB高橋寛介(3年)にヘディングで決められてしまう。

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