浦和レッドダイヤモンズユース円陣(写真=河野正)

 浦和は連係ミスなどで再三ピンチを招き、マイボールにしても単発のパスしかつながらなかった。しかし前半20分、右サイドから豪胆なアタックを繰り返していたFW会田光希(2年)が絶品の右クロスを配給。チーム得点王のFW清水星竜(3年)が右足で合わせて先制した。清水はこれで通算8点目。ここからリズムを引き寄せた浦和は、東京V陣営に進出する機会が増え、33分に決勝点をものにする。

ボランチの河原木響(3年)のパスが混戦となり、こぼれ球に素早く反応した左SB山野悠(3年)が、左サイドからファーポストに正確なシュートを蹴り込んだ。

 東京Vは前半38分に相手ハンドでPKを獲得したが、エースの白井がGK江橋勇斗(3年)に阻止されたほか、42分の山本の好シュートも江橋のビッグセーブで追撃態勢を逃して前半を終えた。

 後半の浦和は東京Vの圧力に遭って思ったように前進できず、前半の序盤戦と同じように守備に追われる展開が続いた。そうして20分、自陣右サイドで反則からFKを与えると、白井に直接決められて失点。終盤はほぼ防戦一方に追いやられたが、5分あったアディショナルタイムもゴール前で粘り強く応戦し、2-1で逃げ切った。

 東京Vには4月16日の第3節でも2-0で勝っている。

 萩村滋則監督は「相手陣内でボールを持てればチャンスはあると思っていた。ただこういう(技巧派の)相手に(うちも)ボールを握ってもっと慌てさせたかった」と述べるなど、シュート数で8対16と劣った内容には悔しそうだった。

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