MF吉岡優城のゴールで大阪学院大高が先制(写真=会田健司)

 桃山学院はエースのFW10西条将太(3年)をターゲットにするも、中盤でボールを握ることが出来ずに苦戦を強いられた。しかしスコアレスでハーフタイムを迎えたゲームは、後半に入って一気に動き出す。

 「もう少し幅を使いたかったんですが、前半は全体がコンパクト過ぎて左右とも絞りすぎていた」と前半を振り返った大阪学院大高の小野原明男監督は後半に向けて「もっと幅を使うように」と指示を出す。

 この修正を加えたことで中央にスペースが出来始め、その恩恵を一番に受けたのが大阪学院大高のMF10堀口海嵐(3年)だった。

 中盤の低い位置で堀口が相手と入れ替わり、そのままドリブルで運んで一気に攻撃を加速させるシーンが増えた大阪学院大高。堀口が効果的なプレーで次々とチャンスを生み出すと、遂に試合の均衡が破れる。

 63分に堀口からのスルーパスを中央左で受けたMF3吉岡優城(3年)が縦に仕掛け左足で狙う。「思い切り打ったんですけど止められてしまって、"ヤバい"と思いながらそのままいきました」と、このシュートはDFにブロックされるも、こぼれたところにすぐさま反応した吉岡が今度はしっかりゴールに流し込んだ。

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