京都共栄が2試合連続の後半AT決勝弾!大阪産大附との接戦制し2連勝

京都共栄が後半ATに決勝ゴール(写真=会田健司)

 7月2日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2023 関西2部の第9節が行われ、Jグリーン堺で行われた大阪産大附(大阪)vs京都共栄(京都)は、スコアレスのまま迎えた後半アディショナルタイムに京都共栄がPKで先制し、1-0で勝利した。

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 プリンス昇格1年目ながらここまで5勝3敗と健闘を見せる京都共栄。前節はインターハイ大阪予選を制した首位の金光大阪を破り勢いに乗ってこの試合に臨んだ。対する大阪産大附も前節は近江Bを破っており、両チームが連勝を狙って激突した。

 試合は序盤から京都共栄が押し込む展開。相手のDFラインの裏を狙いスローインやCKからゴールを狙う。これに対し大阪産大附DF陣もキャプテンのDF5橋本悠海(3年)を中心に我慢強く対応。ゴールを隠す守備で決定機を作らせず、この時間帯を無失点で切り抜ける。

京都共栄イレブン(写真=会田健司)

 時間の経過とともに徐々に押し返し始めた大阪産大附は33分、中央右をインナーラップしたMF15本庄蓮音(3年)にタイミングよくボールが渡ると、クロスがDFに当たりディフレクションしてポストを叩く。42分にはFW9福元爽真(3年)がボックス内で倒れPKを獲得したものの、主審と副審が協議した結果判定は取り消される。大阪産大附はゴールこそ奪えなかったが、流れを引き戻してハーフタイムを迎えた。

 大阪産大附は後半の立ち上がりから積極的に前に出る。46分には左サイドの深い位置で福元が起点を作ると、クロスボールにこの試合が初スタメンの1年生FW14久保颯汰がボレーで合わせる。しかしここはDFにブロックされてしまう。

 するとここからゲームは膠着状態に入り、60分が過ぎると負傷や疲労が出始め両チームが次々と交代カードを切る。

大阪産大附イレブン(写真=会田健司)

 そして試合はスコアレスのまま終盤戦へ。81分には京都共栄が右サイドからロングスローを入れると、これは跳ね返されるも、左から入れ直したボールにFW9森谷祐大(3年)が飛び込む。触れば1点というシーンを作ったが、森谷の足はわずかに届かず。

 対する大阪産大附はFW11杉原啓悟(3年)がスピードを生かして局面をひっくり返し、相手ゴールに迫るもフィニッシュに持ち込むことが出来ない。

 そして後半もアディショナルタイムに突入。すると90分+1分、京都共栄が右サイドからロングスローをゴール前へ送ると、競り合いの際に大阪産大附DFにファウルがあったとの判定で京都共栄にPKが与えられ、これをDF3鈴木達哉(3年)がしっかりゴールに沈めた。

 土壇場で均衡が崩れた試合はそのまま終了。リーグ中断前最後の試合に1-0で勝利した京都共栄が2連勝を飾った。

 (文・写真=会田健司)

▽高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ 2023 関西2部
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