四国学院大学香川西 vs 大手前高松(写真=森田将義)

 「大会や遠征に出しても恥ずかしくない選手」と大浦翔監督が信頼を寄せるストライカーの一撃で均衡を崩したが、以降が続かない。「押し込まれた時に引いてしまった。集中力の足りなさとか、相手をリスペクトし過ぎて、そのままゴール前まで下がってしまう形が多かった」と振り返るのは阿久津だ。

 後半の流れを掴んだのは、大手前高松。前半は「やりたいことをやるための起点になるSBが慣れるまでに時間がかかった」(川上暢之監督)が、残り45分を切ってからは右のDF8東山諒大(3年)と左のDF3林勇仁(2年)を中心にテンポ良くボールを動かし、前進していく。後半2分にはMF7湯浅裕翔(2年)のスルーパスから、DFラインの背後を抜け出した西田がシュート。11分には林の右CKからFW山村音喜(3年)がヘディングシュートを放ったが、ともに阿久津に阻まれた。ボールを握りながらも1点が遠い展開が続いた大手前高松だったが、41分には東山のスルーパスからゴール前を抜け出した西田がゴールネットを揺らし、1-1で試合終了を迎えた。

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