V・ファーレン長崎U-18 vs 長崎総科大附(写真=藤原裕久)

 会場となった島原市営陸上競技場の特徴である強い風の中、ハイプレスからのタイトな寄せと長いボールで攻め込む長崎総科大附が攻勢。開始4分には原田真之介がゴール前でヘディングを放つが、これはV・V長崎のGK黒瀬理仁が好セーブ。しかし鋭い出足を落とさずに攻めていく長崎総科大附は、9分に素早い攻撃から金城琉煕のパスを受けた甲斐智也が鮮やかな先制ゴール。

 押し込まれる展開の続くV・V長崎だが、飲水タイムで「サイドが中に入リ気味だったので、もっと開くよう話した」という原田武男監督の修正が的中。サイドが開いたことで宇佐川眞央・岩本悠也の両ボランチがボールを持ち上がるシーンを増やしていく。

 前に向かう時間を増やしたV・V長崎は25分に宇佐川が同点ゴール。41分にも田口達也PKで逆転に成功。しかし長崎総科大附も前半終了間際の44分、CKから淺見歓太が押し込んで2対2とし前半を折り返す。

 後半は、開始から互いにタイトな中盤の競り合いを意識する中、優位に立ったのは風上に回ったV・V長崎。70分にセットプレーから垣内祥大、その2分後にも交代出場していた宮崎陽が追加点。

 風下で思うように長いボールがつながらなくなった長崎総科大附も積極的にシュートを打って惜しいシーンを作っていくが、反撃は及ばずV・V長崎が4対2で長崎総科大附を下した。

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