東海大高輪台イレブン

 しかし、20分以降は攻撃、守備ともにややスローダウン。川島純一監督は「(前半の良い時間帯で)2点目が入っていればまた変わったんでしょうけど、入れられなかった。守備は少し下がりすぎてスペースを与えすぎと、ちょっとサイドを変えられすぎていた」と話す。

 駒込はそのスペースを使ってアタックを展開。19分にはMF勝山結水(3年)の縦パスに抜け出したMF坂倉乾太(3年)が決定機を迎える。また、ボランチの熊川瞬(3年)がドリブルで運び出しシュートまで繋げた。前半はゴールネットを揺らすことはできなかったが、後半30分、前線に移ったDF篠田惇(3年)がワンチャンスを決めて、スコアをタイに戻した。

 それでも東海大高輪台は慌てず、直後に同点弾を奪った。失点から1分後の同31分、途中出場のDF沖西堅成(2年)のスルーパスからMF吉田蓮(3年)が決めてこれが決勝点となった。川島監督は「先週(のリーグ開幕戦)は先制点を取られて、2点取って勝った中でかなり慌てていたが、今日は慌てなかった。ちゃんと攻めれば大丈夫みたいな。前回はもうバタバタだった中でひっくり返したんですけど、今日はそのあたりは良かった」と振り返った。

(文・写真=石黒登)

▽令和5年関東高校サッカー大会東京予選
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