正則学園はFW福永涼介の抜け出しなどを活かして攻撃を組み立てた(写真=多田哲平)

 まずは46分、後半頭から途中出場していたMF18澤田琉偉(1年)が左サイドを抜け出すと、豪快に逆サイドネットを揺さぶる。リードを3点に広げた。

 さらに49分には4点目が生まれる。右サイドを駆け上がった大畑のクロスからンワディケが流し込んだ。

 なおも修徳の攻撃はとどまることを知らない。65分、左SBのDF14島田侑歩(3年)のクロスからンワディケが頭で合わせて5点目をゲット。ンワディケはこれでハットトリックを達成。

 ンワディケはチャンスメイクでも貢献。70分、右サイドでボールを持ったンワディケはファーサイドにクロスを供給。逆サイドで待っていたFW12植栗昌大(2年)がヘッドで折り返し、最後は澤田が滑り込みながら押し込んだ。

 終盤になっても修徳の切れ味は衰えなかった。76分、ペナルティエリアに抜け出した澤田がGKとの1対1を制して7点目。ンワディケに続き澤田もこの日ハットトリック。

 そして80分にはバイタルエリアへ切り込んだ小俣がゴールを射抜いて8点目を奪い、試合終了。

 見事なゴールショーを見せた修徳は、準々決勝で昨年度王者の成立学園と対戦する。

 一方で敗れた正則学園も、防戦一方でまったく見せ場がなかったわけではなかった。FW11佐々木柊哉(3年)のスピードやFW9福永涼介(3年)の抜け出しを活かして、ダイナミックに攻め込むシーンも見られた。

(文・写真=多田哲平)

▽令和5年度関東高校サッカー大会東京予選
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