日大三のFW矢嶋翔は巧みなゲームメイクを見せた(写真=多田哲平)
その後も激しいマッチアップが続くなかで、今度はリードを奪われる。25分、クロスのこぼれ球をMF10山田陽生(3年)に決められて逆転を許した。
それでも創価はキャプテンMF7槇原汐楽(3年)の鼓舞のもとで同点弾を目指して反撃を仕掛けるが、試合は刻一刻と終了の80分へと近づいていく。
しかし、2-1で日大三の勝利かと思われた後半アディショナルタイム80+3分に執念が実る。右サイドから作ったチャンスにDF6滝澤伸明(3年)が滑りながら追加点を奪取。創価が土壇場で追いついてみせた。
間もなくして笛が鳴り、後半の40分も終了。試合は延長戦へと持ち込まれた。
そして延長前半の開始5分だった。右サイドからのクロスに千葉がヘディングで合わせて鮮やかなゴールをゲット。劇的に同点に持ち込んだ創価はその勢いのまま勝ち越しゴールを奪ってみせた。
その後、創価は日大三の猛攻をはねのけ、3-2で勝利。見事に8強への切符を手にした。
一方で日大三は寸前で勝利を手放す悔しい敗戦となったが、好勝負を演じた。DF5保坂翔馬(3年)は体を張ってゴールを死守するだけでなく、ロングフィードやロングシュートなど攻撃でも貢献。FW8矢嶋翔(2年)は巧みなゲームメイクを見せた。
(文・写真=多田哲平)
▽令和5年関東高校サッカー大会東京予選
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