日大藤沢は3位入賞(写真=多田哲平)
萬場努監督は「ここからは技術、戦術よりもタフにいけるかが大きいと思っていた。今日は『精神的にタフに戦うぞ』と、この1個だけを伝えました。勢いよく入って2点取れたのが大きかったです」と振り返る。また失点直後について「慌てないでくれるといいなと思っていたが、崩されたわけではなかったし、選手が『変わらずやろう』と言っていた。そこは頼もしかったですね」と選手を称えた。
一方で「昨日を超えるぞ」と気合を入れて臨んだ日大藤沢にとっては、なかなか相手の守備を崩しきれない悔しい結果となった。それでも技術の高さを披露。MF10安場壮志朗(3年)はキレのあるドリブルで攻撃を引っ張り、MF16佐藤春斗(3年)は相手のプレスを掻い潜りながらパスを散らしてチームのリズムを作った。DF5尾野優日(3年)は高精度の左足で何度もチャンスを演出した。
日大藤沢の佐藤輝勝監督は「うちもここまでベストチームのつもりだったので、『今大会のベストチームを決めるぞ』と挑みました。ただ本当に悔しいのは2点目が要らなかったことですね。これまでの試合では0-1で折り返してきた時には粘って勝ち切れてこれたので」と悔やむ。「そういう一瞬の隙を見逃してくれないと改めて思った。そこは選手権に向けて学べたことです」と相手の勝負強さを称え、冬のリベンジを誓った。
(文・写真=多田哲平)
▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)
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