日大藤沢 vs 法政二(写真=佐藤亮太)

 日大藤沢MF6布施克真の放ったシュートがペナルティエリア内で守る相手選手の手に当たり、一発退場のジャッジ。加えてPKの判定となった。日大藤沢としては絶好のチャンス。しかし、その絶好機を打ち砕いたのが法政二1年生GK波木井陽夏。しっかり読んでいたのだろう、迷いのない横っ飛びで見事にセーブ。チームを救った。

 日大藤沢としてはチャンスを失ったものの、相手は10人。数的優位は変わらない。さらに後半は追い風となり、攻撃はよりスムーズになる。しかし、これが試合を俄然、難しくした。

 攻勢の日大藤沢に対し1人少なくなった法政二はペナルティエリア内に人数をかけ、堅固な守りを構築したうえでのカウンター狙いにシフトした。しかし守れるものの、攻撃に出られない法政二。一方、圧倒的に攻めているものの、決め切れない日大藤沢。これが膠着状態を生んだ。

 では、なぜ日大藤沢は勝てたのか。

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▽令和5年関東高校サッカー大会神奈川予選
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