日体大柏のDF岡田ナミトは2ゴールを演出(写真=多田哲平)

 ところが38分に左サイドでFKのチャンスを与えると、レフティのDF5岡田ナミト(3年)のキックからDF14宗村将吾(3年)に押し込まれて同点とされる。

 さらに後半開始早々の42分には、左サイドを抜け出た岡田のクロスに左足で合わせたFW9吉村友佑(2年)のゴールで逆転を許した。

 それでも、千葉明徳は崩れなかった。その後、同点を目指して反撃の姿勢を続ける。

 その姿勢が実ったのが、後半アディショナルタイムだった。80+2分、左サイドからMF5櫃本泰輝(2年)がクロスを上げると、これが相手DFに当たりゴールへと吸い込まれた。千葉明徳は土壇場で同点に追いついてみせた。

 この劇的同点弾で千葉明徳は勢いに乗った。延長前半の88分、鋭いドリブルで切り込んだMF11工藤陸豊(3年)からボールを預かったMF6菅野文太(3年)がゴール左を撃ち抜き勝ち越し弾。

 さらに延長後半92分には、中央を打開した工藤のパスを受けたMF25赤澤宏樹(3年)が右足シュートを突き刺して勝利を引き寄せた。

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