PKを獲得した静岡学園のMF高田優(写真=志水麗鑑)

 後半に入ると静岡学園がギアを上げ、43分に右サイドで仕掛けたMF10高田優(3年)が相手DFのファールを誘いPKを獲得。これを自ら蹴り、一度はGKに弾かれたが、すぐに詰めて追加点を決めた。

 2点ビハインドの飛龍が反撃。55分の左CKで際どいボールがゴール前に入ると、ファーサイドでフリックに反応したDF3山本蒼空(2年)が押し込み、スコアを1点差に縮めた。

 1失点を喫した静岡学園が飛龍を突き放す。63分、右サイドを切り崩したFW8山下輝大(2年)のアシストからFW神田がネットを揺らし、リードを再び2点に広げた。

 後半アディショナルタイムには飛龍が意地を見せ、左サイドからのクロスに飛び込んだMF8尾崎永悟(2年)が得点。その後も最後まで攻めたものの、あと一歩及ばなかった。

「良いところも出しながら点も取っていて素晴らしいパフォーマンス」と川口監督から絶賛されたFW神田の2得点もあり、静岡学園が3-2で勝利。もっとも、試合後に指揮官は「失点が多いのは課題」とも述べた。6月4日に行われる清水桜が丘との決勝戦では守備を修正できるか、静学のパフォーマンスに注目だ。

(文・写真=志水麗鑑)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)静岡予選