本庄第一 vs 豊岡(写真=河野正)

 後半の本庄第一は23分にMF小河巧夢(3年)が右を突破して強シュートしたが、GKに弾き飛ばされ、29分には小河の素晴らしい左クロスをフリーのMF茂木開斗(3年)が決められず、自分たちで苦しい試合展開にしてしまった。

 大山真司監督は「上手くいかない時は、こういう流れになりますね。苦しいゲームでした」と前置きし、「ボールをしっかり動かせる試合は勝つことが多いんですが、動かせないと今日のように80分のうち、20分くらいしかやりたいことができませんね」とチームの課題を挙げた。

 今季も昨年と同じく、ピッチを広く使ったポゼッションサッカーを志向する。指揮官の言葉通り、この日はよどみなくパスをつなぐ回数と時間帯がそれほど多くなく、豊岡のプレスに遮断されていた。

 大山監督は「2回戦では今日できなかったことを修正し、常に目標に掲げる無失点で勝ちたい」と監督が代わった浦和西戦を見据えた。

 今大会の西部支部予選代表決定戦で、所沢中央を3-0と圧倒した豊岡だが、3年続けて1回戦で姿を消した。それでも就任8年目を迎えた河津祐介監督を中心にコツコツとチームを強化し、中堅校の仲間入りを果たしつつある。

 攻撃の軸として好プレーを随所に見せた波多野は、「今年は球際に激しくいけるチームで、グループとして戦えます。これからリーグ戦でもしっかり勝ち星を積み重ね、さらに強くなって選手権予選に臨みたい」と表情を引き締めた。

(文・写真=河野正)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選