昌平はMF長準喜らを軸にテクニカルな攻撃を披露(写真=古部亮)

 延長戦は一進一退で、どちらも決定打はなく2-2のままタイムアップ。勝負はPK戦に委ねられた。

 PK戦では、守護神の金が大活躍。先攻の浦和南は1人目のキックを相手GKに阻止されたものの、その後4人が成功。そして後攻・昌平のキック2本目をストップ。昌平の5人目を待たずしてトータル4-2で浦和南が勝利を決めた。

 大本命を打ち崩して決勝進出を果たした浦和南は決勝で武南と対戦。2018年度大会以来4大会ぶりのインターハイ出場を狙う。

 一方、連覇を狙った昌平は惜しくも決勝進出ならず。それでも個々のスキルの高さは見せつけた。MF10長準喜(3年)、大谷、MF18前田大樹(3年)の2列目の技術力はさすがで、田尻とDF12田中瞭生(3年)の両SBも精力的なアップダウンで攻守に厚みをもたらした。また石川とDF4佐怒賀大門(3年)の守備も固かった。

(文=多田哲平、写真=古部亮)

▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)埼玉予選