延長戦でシュートを放つ高松北FW11田岡楓音(2年)

 「フットサルで狭い局面でもドリブルをしてきた」田中が動き出すと同時に「フットサル戦術の1つであるパラレラ(タッチラインに平行に走る)の動きでドリブルのコースを引き出した」森口は田中が約20mドリブルした後、相手DF間に流し込んだパスに対しゴールマウス真正面で受けることに成功。シュートはDFに当たるもゴールに転がり同点ゴールとなった。

 1-1ながら濃密だった35分間。しかし後半以降は四国学院大香川西がよりデュエルを強調した闘いを仕掛けたことにより、高松北が押し込みながらもシュートまでは至らない展開に。結果、10分ハーフの延長戦を終えてもスコアは動かす四国学院大香川西は「よくPKまで持ち込んだ」と大浦恭敬監督も評価する勝利への最善策を見出した。

 PK戦。試合終了間際にはGKを17加藤怜(3年)に交代させ準備を万端整えた四国学院大香川西。あえて交代準備していたGKを交代させず「試合中のPKを一度は止めた藤村にかけた」(陶山監督)高松北。そんな指揮官たちの期待により応えたのは高松北・藤村であった。

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▽令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)香川予選
令和5年度全国高校サッカーインターハイ(総体)香川予選