後半開始から点を取りに行くしかない関東一は選手交代と配置変更をして立ち上がりからゴールに迫る。後半6分、PA外中央でMF石井賢哉が巧みなドリブルで中央突破から左足でシュート。これはゴール右へと外れる。8分、またしてもMF石井のドリブルから途中出場MF堤優太とスイッチ。フリーでシュートするが懸命に戻ったDFに当たりゴールならず。

 関東一の猛攻に成立学園は自陣に全員戻り、時にはPA内に9人、10人でブロックを作り守りの姿勢へ。

 後半からキャプテンマークを巻きポジションを前へと移動したFW冨山、正確な左足でボールを供給し続ける左SB根本、ドリブラーMF堤を中心に何度も成立学園ゴール前までボールを運ぶ関東一だが左SB西羽を中心とした成立学園DFラインは最後の最後に体を張りゴールを守り続ける。

 関東一は結局FWからDFまで誰一人手を抜くことがなかった成立学園ディフェンスをあと一歩のところで崩すことができないままタイムアップの笛が鳴り響く。

 前年度覇者の関東一を破り成立学園が関東大会の切符を手に入れた。

(文・写真 佐々木竜太)