後半は開始と共に両者フレッシュな動きを見せる。帝京は自分達でボールを持ちペースを握り、対する韮崎は守備で耐えてから切れ味の鋭いカウンターに備える展開となった。後半最初のチャンスは帝京、後半5分FW5番赤井が空けた裏のスペースにFW22番中瀬が抜け出し、ループシュートを放つもこれは惜しくも枠の外。
対する韮崎は後半8分、右サイドの綺麗なワンツーでMF82番原田が抜け出し、クロスを上げるもこれはDFにクリアされてしまう。更に後半13分、FW9番ソーレンケルセンが右サイドからクロスを上げ、中で待っていたFW14番長田がシュートを放つもDFラインの必死に身体を張った守備の前に阻まれる。韮崎は右サイドで主導権を握りペースを掴むもゴールまであと一歩及ばない。
すると逆に後半17分、帝京は一瞬の隙をつき、韮崎ゴールに迫る。裏に抜け出したMF21番佐々木が、キーパーの頭を射抜くループシュート。これが見事に決まり、ついに先制点を奪取。
その後は何としても1点が欲しい韮崎と追加点を狙いに行く帝京の激しい攻防が繰り広げられるも、結局これが決勝点になり帝京が1-0で勝利を納めた。
両者非常に拮抗した試合で自分たちのペースの時間帯がある中、きっちりと結果を出した帝京が勝つ形となった。
(文・写真 石津大輝)