帝京大可児イレブン(写真=会田健司)

 先制に成功した清水桜が丘だったが14分に接触プレーで澤野が負傷退場となってしまうアクシデントに見舞われる。ここからボールの保持率を上げた帝京大可児は両サイドの幅を使いながら、相手DFの間隔を広げさせ中央突破を狙っていく。

 しかしこの我慢の時間帯を無失点で凌いだ清水桜が丘は35+2分、澤野に代わって入ったMF8中澤音和が右サイドからクロスを上げる。これは相手DFにブロックされるも、拾った中澤がカットインして左足で上げなおす。すると「一回ちょっと下がってから助走をつけて相手の前で触りました」と動きなおして飛び込んだ相川が「後ろから来たので取り敢えず前にヘディングしてやろう」と上手く逸らすと、このシュートがゴール左隅に収まった。

 2点ビハインドで後半を迎えた帝京大可児は39分にMF15鶴見一馬がボックス内左からニアサイドを打ち抜き1点差に追い上げる。しかし清水桜が丘も43分に高い位置で相川が横パスをカットし後半から出場のFW10遠藤力董に預けると、遠藤が相手DFを背負いながらタイミングをずらしたシュートで技ありゴール。

【次のページ】 1回戦 帝京大可児 vs 清水桜が丘(3)

▽令和5年度東海高校サッカー大会
令和5年度東海高校サッカー大会