立ち上がりから清水は攻勢を強め、積極的にゴールを狙う。3バックの脇に生まれるスペースを活用し、両サイドハーフの突破力を活かしながら攻め込んだ。CKを何度も獲得し、何度も相手ゴールに迫った。しかし、決定的な場面は作り出せず、ネットを揺らせない。

 すると、10分以降は立て直してきた相手のペースにハマり、中盤で潰し合う展開となった。「前線が決めてくれないと難しくなる」という清水・澤登正朗監督の言葉通り、相手の牙城を崩せずに攻めあぐねてしまう。押し込みながらゴールを奪えずにいると、前半33分に一瞬の隙を突かれ、FW畑山聖那(2年)の左クロスからFW出間思努(3年)にヘディングでゴールを決められた。

 ビハインドを背負った清水はハーフタイムに問題点を洗い出し、修正を図る。球際で競り負けるシーンが多かったため、守備の原理原則を見直し、後半のピッチへ戻った。しかし、改善できず、またしても失点。後半7分にゴール前の混戦からGKの前にボールがこぼれると、MF小沼昭人(3年)にネットを揺らされた。

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▽第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
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