麻生のMF小宮山拓実は相手の脅威に(写真=多田哲平)

 そして26分、右サイドをオーバーラップした木内のクロスから、前線に上がっていたDF4篠原晴(3年)がダイレクトで合わせて追加点を決める。慶應藤沢は2点のリードで試合を折り返した。

 ところが後半に入ると、麻生の反撃を浴びる。54分、FW11江﨑颯馬(3年)のパスを受けてペナルティエリアに進入してきたMF8小宮山拓実(3年)をDFが倒してPKを献上。これを小宮山に決められて1点差に詰め寄られる。

 それでもその後は、DF篠原とDF5石田海善(3年)、DF2石原吏基(3年)が追加点を許さず。終了間際の70分には敵陣を抜け出た和唐がゴールに流し込み3点目を奪い、勝負を決めた。

 3-1で勝利した慶應藤沢は22日の3回戦進出が決定した。

 一方で惜しくも及ばなかった麻生も好プレー披露。1得点のMF小宮山は巧みなテクニックで、FW江﨑は鋭い抜け出しで相手を翻弄。前半はボランチ、後半はCBを務めたDF10黒田淳平(3年)は統率力を発揮した。DF6熊澤時季(3年)とDF18上薗悠人(3年)の両SBも精力的にアップダウンを繰り返した。

(文・写真=多田哲平)

▽第102回全国高校サッカー選手権神奈川予選
第102回全国高校サッカー選手権神奈川予選