このまま鹿屋工が耐えきるかと思われた後半40分、奄美11番・上村亮佑選手のコーナーキックから13番・中山彰仁選手がヘッドで合わせてゴールを決め2対2。土壇場で奄美が追いつく。
その後残り時間がほぼない状態で、奄美が攻め込むが後半が終了し、PK戦へ。 奄美先行で始まり、1人目は両チームともゴール、2人目奄美10番・中佑介選手のシュートを鹿屋工1番・松迫光選手がセーブ、また、4人目の奄美25番・西牟田颯選手は枠をとらえることができず、PK戦を4対2で制した鹿屋工が2回戦進出を決めた。
この勝利に鹿屋工の長浜隆浩監督は、 「どっちに転んでもおかしくない試合、失点しても下を向かず、粘り強くひたむきにがんばれと伝えた。相手の方が力強さ、スピードも優っていて押し込まれる場面が多かった。 今までの鹿屋工だったら、そこであきらめていたところだったが、ここにきて少し大人になった。追いつかれたときにも特に焦ることなく、粘り強くなり成長が見えた。PK練習もしていたけれど、そこでもGKはよく当たっていたので自信があった。また明日もがんばりたい。」と笑顔を見せた。
(取材・文=太原裕美)