後半開始6分、樟南GK・藤が川内商工がフリーだったため前に飛び出すも、足元にスライディングが入り警告を受ける。川内商工の直接FKのチャンス、10番・加藤晃が直接狙うも壁に当たりゴールを阻まれる。

 後半10分、樟南はコーナーキックでゴールに迫るも決めきれない。そのまま後半も一進一退の時間が続く。
 後半20分、樟南9番・高橋直樹が裏への鋭い飛び出しで抜けるも、川内商工のGKのナイスセーブにゴールすることができない。
 後半30分にも川内商工のGKが前に出ていたところ、8番・木場龍之介がミドルシュートを狙うもバーに阻まれる。
 31分には樟南右サイドから8番がセンタリングを上げ、中に2人詰めるもゴールならず。

 一方の川内商工はミドルシュートが増えてきているが、GK藤の好セーブになかなかゴールが遠い。

 後半38分、川内商工のファールから樟南は直接FKのチャンスを得て直接狙うもゴール右に外れる。
 ゴールが遠かった両チーム、結局得点が入ったのは樟南が前半にあげた1点のみ。1対0で川内商工を下した樟南が3回戦進出を決めた。

 試合後、樟南の杉本勇樹監督は「ひやひやだった。」と振り返った。ただ、選手たちの成長に目も細めた。
 「なかなか点も入らなかったが、ゴールを決めてくれてよく守り切りました。いつもだったら途中で集中が切れてしまって失点することが多かったがここにきて選手の成長がみられた。川内商工とは昨年の新人戦で対戦していて負けていたのでリベンジができてよかった。明日鹿実戦いよいよベスト8なのでがんばります!」そう力強く語り、次戦へ向けて気持ちを込めた。

(取材・文=太原裕美)