日大豊山のFW祝前大樹は先制ゴールをゲット(写真=多田哲平)

 しかし後半に入ってからも果敢にゴールを狙い続ける。DF5保坂翔馬(3年)とDF13佐竹桜介(2年)のCBコンビからビルドアップをスタートして、FW11対馬輝(3年)とMF10山田陽生(3年)の2列目が積極的に飛び出す。そしてサイドからはFW3鈴木一心(3年)のロングスローも相手の脅威となった。

 そんな積極的な姿勢が実ったのは64分。敵陣ペナルティエリア手前でボール受けたFW8矢嶋翔(2年)が強烈な左足ミドルを突き刺して、同点弾をもたらした。

 その後、試合は延長戦に入っても1-1のまま動かない。互いに要所で譲らず、決定打を生ませない。結局、勝負はPK戦に突入する。

 PK戦では5人ずつが決めて迎えたサドンデス1人目(6人目)で決着がついた。先攻・日大豊山のキックをGK1髙橋太斗(3年)が見事にストップ。後攻・日大三側はキッカーDF12西澤健五(3年)がきっちりと決めてトータル6-5でPK戦に勝利。拮抗した意地のぶつかり合いを制した日大三は15日の3回戦に駒を進めた。3回戦では駒込と対戦する。

 一方の日大豊山も敗れたとはいえ、粘り強く好勝負を演じた。攻撃陣ではMF14中義也(3年)とMF7丸山晃太朗(3年)の両サイドハーフの突破力が光り、守備ではDF3間琥太朗(3年)やDF19石田悠太郎(2年)の対人能力が光った。またGK12谷澤陽介(3年)はファインセーブを見せた。

(文・写真=多田哲平)

▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選