都立東久留米総合 vs 帝京(写真=松尾祐希)
期待された昨冬は選手権都予選の準決勝で敗退。先制点を奪いながら逆転を許し、そこからも追いついたものの、國學院久我山の牙城を崩せずに2-3で敗れた。
あれから1年。14年ぶりの選手権を目指すチームは、準決勝と決勝が行われる“西が丘”行きの切符を手に入れるべく、駒沢補助競技場に乗り込んだ。しかし――。いきなり、出鼻を挫かれる。開始2分だった。右サイドからロングスローを放り込まれると、GK大橋藍（2年）が思い切りよく飛び出してパンチングでボールを前に弾く。こぼれ球を拾えず、MF藤宮拓郎（3年）にダイレクトでシュートを打たれてしまう。ふわりと上がったボールは帝京DF陣の頭上を超え、ゴールに吸い込まれた。
早々に失点を浴びた帝京だが、誰ひとりとして焦ってはいなかった。「楽しんでいた」とは大橋の言葉。選手たちは下を向かず、ボールを動かしながら攻勢を仕掛けていく。決定機をなかなか作れていなかったが、32分にCKから同点に追い付く。主将・左SB竹内大地（3年）がゴール前にボールを入れると、永野太一（1年）が頭で流し込んだ。
▽第102回全国高校サッカー選手権東京予選
第102回全国高校サッカー選手権東京予選
