試合終了間際に決勝点。日本文理を下し、開志学園JSCが3年ぶりに準決勝へ

43分、FW14阿部日夏大が先制点を奪う(写真=いのうえ・しんじゅ)

 第102回全国高校サッカー選手権新潟予選の準々決勝が10月28日に行われ、開志学園JSC日本文理が対戦。開志学園JSCが2-1で勝利し、準決勝進出を決めた。

 日本文理は4-4-2の布陣。サイドアタッカーのFW10山田拓実(3年)を2トップの一角に起用し、長身FW9上田然(3年)とのコンビでバックラインから一気に攻める戦術でスタート。

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 対する開志学園JSCは4-2-3-1の布陣。キープ力に優れたMF9小谷野叶(3年)を1トップに置き、右のFW14阿部日夏太(2年)、左のMF7浅野夏輝(3年)のサイドアタッカーからチャンスメーク。前半は両チームの持ち味が拮抗し、スコアレスで終えた。

開志学園JSCが次戦へ(写真=いのうえ・しんじゅ)

 均衡が破れたのは後半早々。43分、FW阿部が持ち前のスピードを生かして日本文理DFラインの裏に出たボールに素早く反応し、開志学園JSCが先制。相手のDFとGKの連係に難点があることは事前の「スカウティングで分かっていた」とFW阿部。

 失点して日本文理はすかさず動いた。FW山田をサイドに回して起点を作るとともに、FW11山城勇稀(3年)を投入。51分、そのFW山城が同点ゴールを決め、作戦は奏功した。これで勢いに乗るかと思われた日本文理だったが、雨で濡れたピッチコンディションに足を取られるなどして、いつものショートカウンターに鋭さが見られない。

 一方の開志学園JSCは左右のサイドアタッカーが躍動。ゲームはアディショナルタイムへ突入すると、MF浅野が左サイドを駆け上がりゴール前へクロス。「あそこに流れて来ると思っていた」と、FW8土山都吾(3年)がファーで合わせて劇的な決勝点を奪った。

日本文理 vs 開志学園JSC(写真=いのうえ・しんじゅ)

 ラストチャンスにCKを得た日本文理はGK1松澤誠也(3年)も上げて同点を狙ったものの、ボールは大きく逸れて万事休す。

 開志学園JSCは3年ぶりの準決勝進出を果たし、9年ぶりの全国大会出場まであと2勝に迫った。

(文・写真=いのうえ・しんじゅ)

▽第102回全国高校サッカー選手権新潟予選
第102回全国高校サッカー選手権新潟予選