武南ⅡのFW杉沢旭浩とFW矢上稀羅の2トップは相手の脅威に(写真=多田哲平)

 さらに42分には、右サイドを上がったMF11見山優(3年)のクロスに伊藤がダイレクトで合わせて追加点をゲット。そして前半アディショナルタイムの45+4分には、MF6山下絢斗(3年)が入れた左CKから三度、伊藤が合わせて3点目を決めてみせた。

 伊藤のハットトリックで3点のリードを奪って試合を折り返した立教新座だったが、後半は武南Ⅱにボールを握られる。

 それでも左のDF3岡本聡吾(3年)、右のDF髙橋の両SBが1対1でほとんど負けず、相手のサイド攻撃を阻止していく。中央突破にはDF5山下未紘(2年)とDF12堀口敦哉(2年)が体を張って対抗し、はね返していった。38分にはGK21凌晴斗(2年)が好セーブを見せた。

 39分に、ペナルティエリア深くを抉られると、クロスから相手MF11髙橋俊祐(3年)にゴールを許して1点を返されるも、最少失点に抑えて3-1で勝利。勝ち点を13に伸ばしてリーグ前期を終えた。

 立教新座にとって、なんといっても大きかったのは、前半の伊藤のハットトリック。この3点のリードがあったからこそ押され気味でも落ち着いてゲームを進めることができたのは間違いない。

 一方で今季7勝目を逃した武南Ⅱも迫力のある攻撃を垣間見せた。FW14杉沢旭浩(3年)とFW15矢上稀羅(3年)の2トップの抜け出しは相手の脅威にとなり、矢上は鋭い突破からアシストを決めた。また中盤ではMF13三城慶人(3年)とMF7佐藤颯(2年)の2ボランチが幅広く働いた。

(文・写真=多田哲平)