U-17日本代表イレブン(写真=寺田弘幸)

 「試合をやる中でお互いに認め合ったところもあったと思うし、最後はご飯が終わった後もみんなでワイワイとして話が弾んでいた」と森山監督。2戦目の広島県高校選抜U-18の一戦も4-2で勝利したチームは、3戦目のU-17ウズベキスタン代表との一戦も4-0で勝利する。

 25分に小竹知恩が左サイドを突破して作ったチャンスを山口太陽が仕留めて先制すると、28分には前線からプレスをかけて高い位置でボールを奪い高岡伶颯がゴールネットを揺らす。後半はウズベキスタン代表もギアを上げてくるも、日本代表もさらにギアを上げていき、64分と76分にPKを獲得してリードを広げていった。

 森山監督も「内容的にも3戦目が一番良かった。今日はかなり後ろから声が出ていたて、2点目は見事だった。みんなでアラートになって前線から意図的にボールを奪ってゴールを奪えたのは良かった」とチームとして充実した日々を過ごしてきた成果を口にし、この大会の目的を果たせた充足感も覗かせた。

 「この大会は『俺らもやるよ!』って名乗り上げろっていうのが命題だったけど、こっちが『おっ!』って思うものを見せた選手が何人かいた。少なくとも何人かは海外遠征にも連れていきたい」

 3カ月後に控えるFIFA U-17ワールドカップに向け、広島で過ごした一週間は有意義なものになった。

 (文=寺田弘幸)

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