MF11斎藤陽太が2点目をゲット

 再び試合が動いたのは66分だった。ここまで押され気味の展開だった前橋育英は、FW15佐藤耕太(2年)がポストプレーから前を向き、前線のスペースに走り込んだMF11斎藤陽太(3年)へ、ボールを受けた斎藤がDFを突破したところを倒されてPKを獲得。

 「自分でPKを取ったんで、自分で蹴らなきゃ男じゃない。誰にも蹴らせたくはなかった」と自らキッカーを志願し、それを冷静に決めて2点差とした。追加点を奪われた健大高崎は反撃に転じ、諦めずにゴールを狙いにいくも、最後まで相手ゴールをこじ開けることができず試合終了。2-0で前橋育英が勝利し、3年連続26回目の全国への切符を手にした。

(文・写真=古部亮)

▽第102回全国高校サッカー選手権群馬予選
第102回全国高校サッカー選手権群馬予選