浜名 vs 藤枝東
浜名はここまでチームを引っ張ってきたエースのFW10加藤千寛(3年)が14分に負傷。その後一度はピッチに戻るも交代となってしまう。ボール保持率で上回る藤枝東はMF10渡辺皐(3年)が攻撃陣を牽引し、得意の左足でゴールを狙っていく。終盤にはセットプレーやセカンドボール回収から得点チャンスが増した藤枝東だったがゴールはこじ開けられず。
スコアレスのまま後半を迎えると、打って変わって今度は浜名が攻勢に。攻撃時に相手を1枚剥がし局面を打破するシーンが増え、藤枝東を押し込む。すると、62分右サイドからのクロスにファーサイドのFW9西岡修斗(3年)が抜け出し決定機を迎える。しかし、これは藤枝東GK1藤崎蒼葉(3年)のビッグセーブに阻まれてしまう。後半は終始押し気味に試合を進めた浜名だったが、こちらもスコアを動かすことが出来ず。試合は0-0のまま延長戦に突入した。
延長前半もゴールは生まれず、勝負はラスト10分。すると102分、藤枝東はDF5河野勇翔(3年)が左からクロスを上げると、これを浜名DFがクリア。しかしこのクリアボールが自軍ゴールのネットを揺らしてしまい、藤枝東に待望の先制点が入った。
それでも諦めない浜名イレブンは猛攻を仕掛ける。しかし、同点ゴールを奪えないままアディショナルタイム1分が経過。そして浜名のFKを藤枝東が跳ね返したところで試合終了のホイッスル。激闘を戦い抜いた藤枝東の選手たちはピッチに倒れ込んだ。
試合後、藤枝東の鷲巣延圭監督は、「(浜名が)攻撃的に出てきたなという印象はあって、対応が遅れたというのは反省点。焦らずこちらも圧縮してFW、SH含めボールホルダーへのプレッシャーを強くするよ。と整理はしました」と試合を振り返った。
また、キャプテンDF6野田隼太郎(3年)は「チームとしてもっと繋いで、見てるお客さんも楽しんでもらえるサッカーをしていきたい。全国行きます」と、力強く決勝への意気込みを語った。
決勝に駒を進めた藤枝東は8年ぶりの頂点を目指し、11日に同スタジアムで静岡学園と激突する。
▽第102回全国高校サッカー選手権静岡予選
第102回全国高校サッカー選手権静岡予選