静岡学園イレブン

 後半は一進一退のゲーム展開の中、藤枝東が前半よりもサイドを広く使い鋭い攻撃を繰り返す。57分には右サイドから湯山のクロスを江口が頭で合わせるも、これはクロスバーを直撃。決定機を作るも決めきれずにいると、静岡学園は66分に中盤でFKを獲得。素早くスタートし、高田、庄とボールを繋ぎ、ラストパスを受けたFW15宮嵜隆之介が一人交わしてゴール右隅に流し込み、勝ち越しに成功する。

 その後、追いつきたい藤枝東は素早い攻撃で、静岡学園ゴールに迫るも、静岡学園はU-18日本代表GK中村圭佑主将(東京ヴェルディ内定)を中心にしっかりと守り、試合はそのまま終了し静岡学園が勝利。2年ぶり14回目の全国への切符を掴み取った。

 試合に勝利した川口修監督は「急ぎすぎてしまい、思ったような試合にならなかった。もっとゆっくりとやりたかった」と反省を口にしたが、「全国大会までには、怪我人も戻ってくると思うので、ここからまたチームの成長が楽しみ。全国大会では、静学スタイルを表現したい」と自信をのぞかせた。

 12月28日に開幕する全国大会で静岡学園は第98回大会以来の優勝を目指す。

▽第102回全国高校サッカー選手権静岡予選
第102回全国高校サッカー選手権静岡予選