龍谷大平安 vs 京都共栄(写真=雨堤俊祐)
後半に入って間もない45分に京都共栄が好機を迎える。左サイドでFKを獲得すると、7番・MF北淳士(3年)が蹴ったボールを2番・DF高井悠希(3年)が頭であわせて同点に追いついた。勢いに乗る京都共栄は48分にも味方が競り合ったこぼれ球を受けた8番・MF平井翔太(3年)がミドルシュートを放つなど、攻勢を強めようとする。
しかし同点だった時間はわずかだった。49分、龍谷大平安は裏へ抜け出した塚越がドリブルで突き進んでエリア内へ侵入すると「反対サイドから味方が走ってくるのが見えていた」(塚越)とファーサイドへ早いボールを折り返し、走りこんだ8番・MF大塚凪(3年)がシュートを決めて、再びリードを奪う。
その後は再び同点ゴールを目指す京都共栄が攻撃を仕掛ける展開。何度が相手ゴール前でシュートまで持ち込むが、龍谷大平安も身体を張った守備を見せて抵抗する。70分にゴール正面で獲得したFKを北が直接狙ったが、龍谷大平安のGK深見勇登(3年)が好セーブを見せた。その後も深見は何度か訪れたピンチで好守を見せて失点を許さない。
すると71分、龍谷大平安は自陣でマイボールにすると、またしてもカウンターが発動。交代出場した18番・FW岡田透弥(3年)が左サイドからドリブルで持ち上がると、中央を3~4人の選手が長い距離を駆け上がって相手ゴールへ向かっていく。岡田は中央の裏のスペースへスルーパスを送り、それを受けた磯田が飛び出してきたGKの上を越すシュートを決めて、勝負の行方を決定づけた。試合はそのまま3-1で終了。龍谷大平安がカウンター3発で上位カテゴリーのチームを沈めるジャイアントキリングを達成して、4回戦進出を果たした。
(文・写真=雨堤俊祐)
▽第102回全国高校サッカー選手権京都予選
第102回全国高校サッカー選手権京都予選