静岡学園 vs 明徳義塾

 50分、右サイドの野田からのクロスに合わせたFW9神田奏真(3年)の豪快なヘディング弾でリードを広げると、さらにその3分後の53分にも野田のクロスに滑り込みながら頭で合わせた神田のゴールで4点差に。この日は神田の18歳の誕生日。スタンドからは、バースデー弾を決めたエースを祝福するエールが贈られた。

 一気にリードを広げた静岡学園だが、その後も攻撃の手を緩めない。70分にはMF6泉光太郎(3年)が蹴った左CKから大村がヘディングで追加点を決めて5点差に。さらに後半アディショナルタイムの80+5分には高田が鮮やかなFK弾を沈めて6点目を奪ってみせた。

 守っては、東京ヴェルディ内定のGK1中村圭佑(3年)を中心に明徳義塾に隙を見せずクリーンシートに成功。見事に6-0で勝利し、4年ぶり3度目の優勝へ向けて好発進した。

 静岡学園の川口修監督は「入りが良かった。緊張はあったが思っていたより早く点が取れた」と振り返る。ただし「まだミスが多いので満足はしていない。そこが課題ですね」と要求を忘れなかった。

 勝利した静岡学園は31日の2回戦に進出。開幕戦で早稲田実業(東京A)を下した広島国際学院(広島)と浦和駒場スタジアムで対戦する。

 一方の明徳義塾はスタメン11人のうち3年生は4人と、下級生も多い構成だったが、それでもよく戦った。FW10吉田凱(3年)をターゲットとしたカウンターは迫力があり、MF25砂川豪毅(2年)も前線を駆け回って得点を狙った。GK1岡本友希(2年)とDF5下野凌空(3年)は失点が続いても集中力を切らさなかった。

(写真・文=編集部)

▽第102回全国高校サッカー選手権
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