帝京大可児は見事に逆転勝利
すると53分、左サイドを抜け出したFW10加藤隆成(2年)がゴール右隅を撃ち抜き同点ゴールを奪取。これで勢いづいた帝京大可児は今度は両サイドを広く使いながら攻勢を強める。
そして61分、敵陣中央でボールを受けた松井が強烈なミドルシュートをゴール右に突き刺して逆転ゴールを奪った。
その後は柳ヶ浦の反撃にあうも、DF3鷹見豪希(2年)とDF5堀内祥暉(3年)のCBコンビ、GK1竹内耕平(3年)を中心に凌ぎ切り、見事に2-1で勝ち切った。
帝京大可児の仲井正剛監督は「ボールは保持できていてゴールは取れると思っていたので、我々の戦い方をこのまま続けられればと考えていた。失点はしたがなんとか勝つことができて良かった」と試合を振り返った。
勝利した帝京大可児は31日の2回戦に進出。1回戦で丸岡(福井)を破った佐賀東(佐賀)と味の素フィールド西が丘で対戦する。
一方の柳ヶ浦は、先制しながらも悔しい敗戦に。それでも曽根と八尋の推進力は目を見張るものがあり、GK1濱本彪駕(3年)は何度も好セーブを見せた。
柳ヶ浦の有門寿監督は「辛抱強く守って鋭く攻めるという柳ヶ浦のサッカーは見せられたが、1本のゴールの重みを感じさせられた試合だった」と回顧。「ただ選手たちの頑張りで選手権初得点が取れた。新しい歴史を作ってくれた選手たちに『お疲れ様、ありがとう』と伝えたい」と教え子をねぎらった。
(写真・文=編集部)
▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権