後半も丸岡は強い守備からゴールを目指していく。佐賀東は徐々にボールを保持する時間が増えていくが、なかなか決定機が作れない。55分、丸岡は走力のある右サイド11川下恭太郎をFWに変え攻撃のリズムを生み出そうとする。一方、佐賀東は59分に2トップを交代し、FW22石川僚祐のポストプレーと右サイドMF9宮川昇太のドリブル突破を起点に丸岡ゴールに迫るが、丸岡はDF6奥村風磨を中心にゴールを割らせない。
両チームとも粘り強い守備から拮抗した時間が続いたが、後半アディショナルタイムに試合が動いた。右サイドから上がったクロスが長くなり、ファーサイドへ。そこに消耗戦の最終盤ながら走り込んでいた左サイドバック江頭が、ペナルティーエリアへ猛スピードで突っ込み、丸岡FW9西村心のファウルを誘い、PKを獲得。PKを奪取した佐賀東のDF5江頭瀬南がPKのキッカーを務め、相手GK山本貫太が少し右へ動いたところを見逃さず、冷静に逆を突き、グラウンダーでゴール右へ流し込んだ。これが決勝点となり、佐賀東が2回戦に駒を進めた。
(文・写真=池田鉄平)
▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権