歓喜の市立船橋イレブン

 先にける帝京長岡は4人が成功。対する市船は4人目が止められ、土俵際に立たされる。だが、ここでメインキャストを演じたのが、U-17フィリピン代表の実績を持つ市船GK1ギマラエス・ニコラス(2年)だ。「PKは得意。止める自信がありました」と、試合後、振り返っていたが、帝京長岡の5人目と6人目のPKを連続ストップ。ゴールライン上で、小刻みにステップを踏みながら構え、素晴らしい反応を見せた。

 市船の5人目であるFW10郡司璃来(3年)が決めていたこともあり、両チームの形勢は逆転。6人目のCB4宮川瑛光(3年)が冷静にけり込み、市船が難敵・帝京長岡をPK戦の末、5-4で振りきった。

 「今回で10回目の選手出場ですが、実はPK戦で負けるのは7回目。もちろんPKの練習はしています。でも、勝率があまりにもよくないので、考え直さないと。そこを改めて感じさせられました」(帝京長岡・古沢徹監督)

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▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権