それでもアディショナルタイム、髙谷がロングパスを左サイドで受け、後方から走り込んできたFW高木琉世(3年)に預けた。高木の突破からPKを獲得し、中村がGKに反応されながらも右に沈めて意地の1点を返した。初のベスト4に進んだ堀越が、国立競技場で決めた初ゴールでもあった。
佐藤監督は「ここでプレーできたこと、近江さんのような素晴らしいチームと戦えたこと、負けはしましたが選手に感謝したい」と述べた。
東京代表として国立競技場でプレーした意義を問われると、「戦ってきたTリーグの仲間にも、ここまでやれるぞというものを見せられたと思う。Tリーグのレベルは決して低くない。勇気と希望を与えられたかなと感じます」と胸を張った。
Tリーグとは高校生年代が競う東京都内のリーグ戦のことだ。
(文=河野正 写真=矢島公彦)
▽第102回全国高校サッカー選手権
第102回全国高校サッカー選手権