玉野光南のパワーと気迫に押されて苦しむも、岡山学芸館が押し返して3年連続で県制覇

歓喜の岡山学芸館(写真=寺田弘幸)

 11月4日にシティライトスタジアムで行われた第102回全国高校サッカー選手権岡山予選の決勝。昨年と同カードとなった中、立ち上がりから力強く前進したのは玉野光南だった。宮崎颯真を中心にディフェンスラインが競り合いの強さを発揮し、サイドの攻防でも赤木柾斗をはじめ玉野光南の選手が優勢に進めて岡山学芸館の攻撃を跳ね返し、トップの鈴木大空とトップ下の森虹太朗が相手のギャップを突き、相手コートでセットプレーを獲得しててゴールを脅かしていった。

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 岡山学芸館が受けに回る展開になったのは、玉野光南の圧力がそれだけ強いかったからだ。高原良明監督は「前半からフルの力を出して玉野光南をのみ込むぞっていう話をして入ったんですけど、相手の方が気持ちの方も上回っていましたし、ちょっとラインがちょっと低くいなってセカンドボールの回収がなかなかできなかった」と振り返る。

 ただ、岡山学芸館にはそんな展開を強いられても失点しない忍耐強さがあり、後半に自分たちのペースに持ってくることのできる経験の力も備えていた。

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▽第102回全国高校サッカー選手権岡山予選
第102回全国高校サッカー選手権岡山予選