春日部 vs 聖望学園

 右ウイング村山大晟と左ウイング諏訪木大翔(ともに2年)が時折、いい動きだしをして守備網の背後に抜け出る場面もあったが、いくらかパスの精度を欠いて絶好機を迎えるまでにはいたらなかった。

 後半の聖望学園はさらに勢いと強度を増し、5人を交代させながらも前半をしのぐ19本のシュートで6ゴールと攻め立てた。開始50秒に左SB遠藤柊汰(1年)が電光石火の得点を決めれば、3分後にはMF増本怜音(2年)が続き、ボランチの下條優歩(2年)は連続ゴール。この後、ともに交代出場したMF田中翼(1年)とMF海沼隆一郎(2年)のシュートがネットを揺らし、圧勝劇を締めくくった。

 チームは例年より長く1月11日まで休んだが、オフ明け直後にインフルエンザ罹患者が続出し、練習試合は3回しかこなせなかったそうだ。山本昌輝監督は「こんな事情ですから、メンバーもシステムも試行錯誤でやっています。今はいろんな選手と陣形を試している状態」と苦笑しながら台所事情を説明した。

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▽令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)