ここまでは例年通り個を伸ばす練習を積んできたそうで、いろいろ教え込んで戦い方を練り上げるのはこれから先だ。

 質の高い攻撃はほとんど見られなかったが、そんな中でも良かった点を尋ねられると「危ない場面もあった中で無失点に抑えたことですかね。まじめに全員で頑張るところは褒めたい。準決勝も戦えるのでいい経験を積みたい」と、いつものように勝っても手綱を締めるばかりだった。

 掛谷の背番号は昨年の24から10番に変わった。この日の唯一のシュートが決勝点になったが、「クロスのうまい日高と練習していました。あの場面も自分の所に来ると思った。ドンピシャ(のボール)でした」と喜んだ。

 背番号10については「去年10番を付けていた伊田(朋樹)さんから、たくさんの好クロスが上がってきたので、同じ10番の自分は1本のクロスで1点を取れる選手になりたい」と大黒柱としての責任感を示した。        

(文・写真=河野正)

▽令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)