西武台はやや押し込まれる流れが続き、33分に途中出場のMF太田和希(1年)から届いた絶好の右クロスを竹内が打ったが、わずかに左に外れて勝ち越し機を逸していた。しかし延長戦が見えてきた39分、左サイドでFKを獲得。石井が蹴ったボールにFW鈴木洸晴(2年)が、こするようなヘディングシュートを決め、願ってもない時間帯に決勝ゴールをものにした。
西武台は前チームのレギュラーが6人も健在だが、CB田中恒太とMF藤木浩人(ともに2年)がそろって故障で離脱中。OBでもある関根雄太コーチは、「メンバーが大勢残ったといってもボールを握り、自分たちから仕掛ける(昨年とは違う)サッカーに変えている途中なんです」と決して仕上がりが早いわけではないことを強調した。
2失点した場面についても、こぼれ球への対応が遅れたこととミスキックによるものだと反省する。「練習試合や春休みのフェスティバルなどを通じ、さらに完成度を上げていきたいですね」と関根コーチはこれからの上積みを展望した。
▽令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)
令和5年度埼玉新人戦(新人選手権大会)