後半も見応えある攻防が展開された。大阪教育大学は後半からメンバーを大幅に入れ替えてリザーブ選手が中心の構成となったが、ハーフタイムに高校生を相手に得点を奪えなかったことを選手間で話し合うなど、高い士気を持って挑んでいる。対する大阪海外遠征U-17は前半同様に何度か局面を打開されてピンチを迎えるが、なんとか失点をせずに試合を進める。攻撃では、ボールを奪っても無闇にロングボールを前に蹴らず、パスをつないで敵陣へと攻め込んでいく。60分には選手交代で、左サイドが小川から山田へ。右SBの竹内と交代した達山がシャドーへ入り、伊崎が再びボランチへ戻り、ボランチだった福田が最終ラインへ下っている。
70分には、この試合最大のチャンスを迎える。中央から右サイドへボールが展開されると、尾坂がドリブルで仕掛けて右足で強烈なシュートを放つ。これは惜しくも右ポストの内側に当たってしまうが、その跳ね返りをゴール前へ走りこんだ山田が押し込もうとする。しかし相手DFがゴールライン上で決死のシュートブロックを見せて、ギリギリのところで防がれてしまった。すると75分、最終ラインからGKへのバックパスのミスから、大阪教育大学のFW上薗慶次郎に先制点を奪われてしまう。