京都サンガF.C.U-18FW9兎澤玲大

 前半だけで0-2とされ、苦しくなった京都は攻勢に転じるも流れを掴めない。しかし、43分に左クロスに飛び込んだMF住芳樹(3年)が頭で決めると、一気に流れが変わる。後半の立ち上がりからギアをさらに上げた京都はサイドアタックを軸に攻め立て、相手を自陣に釘付けに。後半開始から4バックを3バックに移行してきた日章学園の狙いを外し、両ウイングバックを押し下げてサイドで起点を作り出す。すると、54分だ。兎澤が右サイドから中に切れ込んでシュートを放つと、こぼれ球に主将・左SB飯田陸斗(3年/2024年度トップ昇格内定)が同点ゴールを奪う。完全に相手を飲み込むと、62分には右SB三宮稜大(3年)のクロスに途中出場のFW熊谷空大(3年)が合わせる。ヘディングで押し込み、ついに逆転に成功した。

 あとは逃げ切るだけ――。京都は喜多壱也(3年)を軸に粘り強く守り、決定的なシュートを打たせない。しかし、76分にゴール前でFKを与えると、高岡が蹴ったボールをクリアしきれず、CB吉川昴我(2年)に押し込まれてしまう。

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▽高円宮杯U-18サッカーリーグ2023プレミアリーグプレーオフ(参入戦)
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